夫エピソード「お惣菜」

素敵な夫

お風呂は夫婦二人で入っています。いわゆきです。

ついこの間、夫にお惣菜を買って帰りました。

ただのお惣菜ではなく、百貨店のお惣菜です。

今の家へ引っ越してきてからは外食することも減り、家で食事を作ることが多くなりました。

たまにスーパーでお惣菜を買う程度で、百貨店のお惣菜なんて購入したことがありませんでした。

皆さまは百貨店のお惣菜コーナーへはよく行かれますでしょうか。

たくさんのお惣菜がきれいに並べられて、サラダはキラキラ輝いているように見えました。

その日はお母さんとおばあちゃんと百貨店に来ていました。

おばあちゃんがお惣菜を購入するとのことで一緒について行ったのです。

私は百貨店のお惣菜を購入することに憧れを感じておりましたから、この日こそ買って帰りたいなと考えました。

私はとにかくサラダコーナーに釘付けで、どれを購入するか悩んでいました。

そこでふと思ったのです。

サラダでご飯は進まないなと。

私の夫は、よく食べる人です。

特にご飯が進むお肉料理を出した際には、お米をおかわりして炊飯器を空にしてしまうほどです。

私は美味しそうにご飯を食べる夫の姿が大好きです。

大きな目をさらに見開いて、にこにこしながら食べているのを見ていると、それだけでご飯が美味しく感じます。

そんな夫の姿が見たくて、サラダコーナーから揚げ物コーナーへ移動しました。

夫は甲殻類アレルギーなので、エビはだめ。イカもだめ。タコもだめ。

目に留まったのは季節のタラのフリットでした。

夫は魚が好きなので、きっと喜んでくれるはず。

お肉も食べてもらいたいなと思うと鶏肉のソテーもありました。

上に乗っているチーズが美味しそうにとろけています。

最後に私の好きなコロッケ。

衣がサクサクしているのが見るだけで分かります。

お会計は3,000円。

正直、お惣菜でこの値段は高いなと思いました…。

なんせ、スーパーでしか購入したことがありませんでしたから。

それでも、私の頭の中は夫に喜んでもらえるかどうかでいっぱいでした。


自宅に帰り、夫の帰宅を待ちました。

仕事が終わった連絡が入ると、私は食事の準備をはじめました。

購入したお惣菜にはそれぞれ温め方が書かれており、丁寧だなと思いました。

夫が帰宅するとすでに食事の準備は万端です。

「美味しそう~!」と喜んでくれる夫に早くも喜んでしまいました。

いただきますをして一緒にコロッケを頬張ると、夫は目を見開き「美味しい!」と叫びました。

私はこの顔が見たかったんです~!

鶏肉のソテーもスーパーのお惣菜とは全然違いました。

段違いで美味しい…!

タラのフリットには天つゆも付いており、夫は最後に天つゆまで飲んでいました。


夫は大変満足してくれた様子です。

私は嬉しさのあまり「毎日でも買ってこようかな~」と伝えました。

すると思いもよらない言葉が返ってきました。

「そんな頻繁には嫌だな。」

私はとても驚きました。

てっきり「毎日食べれるものなら食べたい!」とか、言ってくれると思っていたからです。

私はどうして嫌なのか考え、

「毎日は金銭的に難しいか~」

と返事しました。

しかし、「そうじゃないよ。」と返されました。

(??それ以外に百貨店のお惣菜を嫌がる理由があるか?)

と思ったので、私はとても怪訝な顔をしていたと思います。

「どうしてか分かる?」と聞かれました。

私は悩んだ末に「贅沢な舌になってしまうから?」と返事しました。

しかし、「それも違うよ。」と言われました。

私の頭の中はさらにはてなマークでいっぱいになりました。

そこで夫はにやっと笑って言ったのです。

「お嫁さんの料理が食べられなくなっちゃうから!」

好きーーーーーーーー!!!!!

その発想は目から鱗でした。

私が思わず笑ってしまうと、夫も満足そうに笑っていました。

私はよりもっと夫を好きになってしまいました。

明日からも手料理頑張ります!

おーわり!

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